ミスや過ちを恐れてなかなか行動に移せない・・・。そんなときに、あなたの背中を押してくれる名言を紹介します。
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ポジティブ名言集 第2弾:「ミスを恐れず、とにかく行動してみよう!」
Whatever it is you're scared of doing, do it. Make your mistakes, next year and forever.
(↑クリックすると音声が聴けます♪)
日本語訳&解釈
「やるのが怖いと思っていることなら何でもいいから、やってみて。で、ミスをするんだ。翌年も、そして永遠に。」
(直訳: あなたがすることを恐れていることは何でも、やってみる。ミスをしなさい。来年も、そして永遠に。)
ミスをしたらどうしよう、とか怖がって何も行動しないのはよくない。とにかく、行動してミスをすればいい。人間はミスから学び、成長するんだから。なので、ミスは永遠にし続けてもいいんだよ。
・・・そんな想いが伝わってくる名言ですね。
ミス(*英語では、miss 「逃す、寂しく思う、という意味で動詞形」ではなく、mistake「過ち、という意味の名詞形」 です)・・・人間なら誰しも、ミスはできるならばしたくはないもの。でも、ミスを重ねるごとに人間は学習し、そして成長していく。ミスや失敗を犯すことを否定的にとらえず、自分が成長するための糧・教訓として捉え、失敗を恐れず行動できるようになりたいものです。
「失敗は成功のもと」とはよく言ったものです。ミスを重ねるにつれて、成功に近づくんだ、というポジティブ思考を持ちましょう!
この名言の作者 “Who coined this phrase?”
このフレーズ、だれが作ったの? Who coined this phrase?
この名言の作者は、Neil Gaiman(ニール・ガイマン)。 (1960年11月10日生まれ、現在57歳) イギリスの SF 作家、ファンタジー作家、脚本家。現在のアメコミ(アメリカン・コミックス)界を代表する原作者のひとり。作家としてのデビュー作は、バンド「デュラン・デュラン」の伝記。(英語版ウィキペディアはこちら。)
語句&文法解説
今回の名言のキーとなる構文です。
Whatever S(主語) + V(動詞),(S + V の文章) =「たとえ S が V しても、~」
文法的には、「Whatever + S + V」の部分は副詞節(主語・動詞を含む文であるが、副詞の役割を果たす)となるため、そのあとに S + V の文章がきます。
次の2つの例文で確認してみましょう。
Whatever I do, I'm always right.「私が何をしようとも、私は常に正しい。」
Whatever she says, I'll believe her.「彼女が何を言おうとも、私は彼女を信じる。」
この名言では、副詞節の部分が Whatever it is you’re scared of doing、つまり「Whatever it is S + V」のように少し複雑になっています。このように whatever の複雑バージョンが使われる場合、whatever it is S + V の「V」の部分は「be + V-ing(または V-ed + 前置詞)」というパターンになることが多いようです。つまり、この複雑バージョンの構文は以下のようになります。
Whatever it is S + V(= be + V-ing/V-ed + 前置詞), (S + V の文章)
しかしながら、ここでは文法の理屈はあまり深く考えず、この構文を含む以下のような例文を反復練習することで、実際の会話で使えるようになるのが理想だと思います。
Whatever it is you're looking for, you won't find it.「何を探していようと、見つからないよ。」
Whatever it is you're running from, it goes with you.「何から逃れようとしても、それはあなたに付いて回る。」
また、「Whatever it is S + V」は、以下のように名詞句(目的語や主語)として使うこともできます。(以下の例では、動詞 stop の目的語として使われています。)
Stop whatever it is you're doing and watch this!「今やっていることをすべてやめて、これを見なさい!」
この名言を日常英会話でどう使いこなす?
何か新しいことにチャレンジしようとしていても、怖い、勇気がないなどの理由で行動になかなか移せない人。そんな人を見かけたら、声をかけて励ましてあげてはいかがでしょうか?
<会話例1> 働き盛りの彼。これまで仕事で培ってきた経験や人脈を生かして起業したい、と考えたこともあったが、失敗のリスクを考えるとなかなか前に踏み出せない。そんな彼にあなたならどう言って励ましますか?
彼)I've always wanted to start my own business. The thing is ---- What if I fail? What if I lost a lot of money? When I think about these risks, I just chicken out.「自分でビジネスをはじめたいっていつも思ってたんだ。でもね、失敗したらどうしよう? 多額の損失出したらどうしよう?・・・ってね。そんなリスク考えると、しり込みしちゃうんだよね。」
あなた)I hear you. But remember there's also a risk of opportunity losses if you don't take a risk and go for it in a timely manner.「分かるよ。でも、タイミングに合わせてリスクをとって挑戦しなきゃ、機会損失のリスクだったあるんだよ。」
彼) I know. If I don't start taking actions, nothing will change. I understand, but ----.「分かってる。アクションを起こさなきゃ、何も変わらないよね。頭では分かっているんだけど・・・」
あなた)Whatever it is you're trying to accomplish, just do it. Don't be afraid of making mistakes. You learn from your mistakes.「成し遂げようとしていること、とにかくやってみてごらん。失敗するのを恐れていてはダメ。失敗から学ぶこともあるんだから。」
たしかに、起業にはリスクがつきもの。一方、現状維持のまま何も新しい行動は起こさず、挑戦もしない。そうすれば、本当にリスクは無いと言えるでしょうか? たしかに失敗するリスクは発生しないでしょう。しかし、その代わり成功することもなければ、成長することもありません。
つまり 「あなた」が言う通り、「機会損失のリスク a risk of opportunity losses」 は発生していることになりますね。行動しても、何もしなくても、それぞれにリスクはある、というワケです。
「彼」が、リスクを考えると chicken out してしまう、と言っていました。この chicken out というイディオム、「おじけづく、しり込みをする」という意味です。「なんだ、おじけづいたのか?」と挑戦的にいう場合、Hey, you chickened out? Are you a chicken? などとも言えますね。
また、「あなた」が最後に発した You learn from your mistakes. は文字通り「失敗から学ぶ」という意味です。日本語では、「失敗は成功のもと」とも解釈できる表現ですね。ちなみに、「失敗は成功のもと」は英語で、次のように言うこともできます。
Failure teaches success.(直訳:「失敗は成功を教える」)
Every failure is a stepping stone that leads to success.(直訳:「全ての失敗は成功へと続く布石である」)
No pain, no gain.(直訳:「痛みなくして、得るものなし。」)
<会話例2> 彼女に好意があるけど、なかなか彼女をデートに誘えない彼。そんな煮え切らない彼を見て、あなたも少しイライラしてきました。さて、あなたなら彼にどう声を掛けますか?
彼)I really like her, and I wanna ask her out. But, honestly, I don't know what to tell her.「彼女のこと本当に好きで、デートに誘いたいんだけど。正直、彼女に何て言って切り出せばいいか・・・。」
あなた)(sigh) Whatever it is you have in mind, just tell her that!! If she rejected you, just move on! She's not the only girl on this planet.「(ため息)何でも思いついたこと、言えばいいじゃない!もし断られたとしても、次に行けばいいのよ!この世に女の子はほかにもいるんだし。」
彼)I wish I had so much nerve like you do.「僕も、君のように心臓に毛が生えていればいいのにな。」
こういう場合に使う whatever って、ちょっと投げやりなニュアンスがありますね。アメリカでは生意気なティーンエージャー a stuck-up teenager がよく言いそうな、Whatever! 「どうでもいいけど」みたいな感じです・・・。
ask her out は、「彼女をデートに誘う」。ほかに、ask her for a date や ask her to go out with me という表現もあります。
have so much nerve とは、「神経が図太い、図々しい、いい度胸をしている」という意味から、「心臓に毛が生えている」という解釈にもつながりますね。have a lot of nerve とも言えます。また、have the nerve to ~ は「図々しくも~する、~する度胸がある」という意味。「彼女、私の許可なく携帯を使うなんて、本当に図々しんだから!」は、She used my cell phone without asking. What a nerve! ですね。
今日のポジティブ名言のまとめ
今日のフレーズは、
・・・でした。
最初から失敗すると分かっていたら、挑戦なんかしなきゃよかった・・・
失敗した時のダメージを考え、挑戦しない理由を探し、そして挑戦しない自分を正当化する。たとえ挑戦して失敗したとしても、失敗したときのダメージはきっと時間が解決してくれる。でも、挑戦しなかったことに対する後悔は、時間が解決してはくれるわけではありません。
「リスクを恐れずにいろいろ挑戦すればよかった」という後悔の言葉は、「生きるために知っておきたい、人が死ぬ前に後悔する16のこと」の一つにもなっています。
一度しかない人生、死ぬときに「~しておけばよかった」などと後悔はしたくないですね。